展 示EXHIBITS
過去の展示
手紙は面会人 吉岡彌生のまごころ
- 期 間
- 2022年12月20日(火) 〜2023年12月10日(日)
- 展示場所
- 吉岡彌生記念展示ゾーン
吉岡彌生のもとには、毎日たくさんの手紙が届いていました。
彌生は、教え子にこんなことを話しています。
“手紙やハガキは面会人と思わなくてはならない。面会人なら会ってその場で返事をする。手紙は面会人だよ、もらったらすぐ返事を書くことを実行するといいネ。”
川野辺 静(1983)『愛-川野辺静自伝』愛静会刊行委員会
21歳で医師となり、29歳には女性のための医学校、東京女医学校(現・東京女子医科大学)を創立した彌生は、医師、教育者として、ときには母として、忙しい日々を送るなかでも、自分のもとに届いた手紙を面会人と同じように大切にしていました。この真摯な姿勢は、自身にとどまることなく、教え子たちへと伝え受け継がれていきました。
手紙の内容は、相談に対する回答や助言、お祝い、お礼、事務的なものなどとさまざまですが、手紙からは書いたときの状況や感情、人柄を想像することができます。
本展では、手紙の特徴である時候の挨拶にも注目し、吉岡彌生が込めた〈まごころ〉をご紹介します。