展 示EXHIBITS
開催中の展示
八面六臂 吉岡彌生が持つ顔
- 期 間
- 2024年12月17日(火) 〜2025年12月7日(日)
- 展示場所
- 吉岡彌生記念展示ゾーン
はちめん-ろっぴ【八面六臂】
八つの顔と六つのひじ。転じて、一人で数人分の手腕を発揮するたとえ。「-の大活躍」
広辞苑より
吉岡彌生(1871-1959)は、医師であると同時に教育者、経営者、社会活動家、ときには妻や母など、多種多様な顔を持ちました。
東京女子医科大学の前身である東京女医学校の創立から数年後、彌生は出産します。医師と学校の仕事、その上に育児も重なりましたが、「職業か家庭かというふうに対立的に考えず、また社会のための仕事と母の勤めが両立しないものとも思っておりませんでした。」と語っています。どんなときでも何かを諦めることはせず、両立、併存を目指したのです。
還暦を過ぎても医師の仕事をおろそかにしたことはなく、手術を行わない日はないほどでした。多忙の日々を送るなか、育て上げた学校は多くの女性医師を輩出し、盤石なものとなっていきます。さらに歳を重ねるにつれて種々の要職を担い、活動の場を広げていきました。
なぜ、吉岡彌生はいくつもの顔を持つことができたのでしょうか。残した言葉やエピソードなどから八面六臂の大活躍を探ります。